怪談

未怪談 52 誰にクレーム?

Aさんが住んでいるマンションでの話です。

Aさんのマンションでは月一回マンション内の住民たちが集まりマンション管理の会社が司会を行い、

マンション内の運営をスムーズに行うための話し合い(会合)というものをするそうです。

ある時、会合で騒音の事が議題にあがったそうです。

5階に住んでいる方が言うには「真上の方の足音がひどくうるさい」とのこと。

6階に住んでいる方が言うには「左隣の方の声がうるさい」とのことでした。

7階に住んでいる方が言うには「下の階から子供の声が響いてくる」とのことでした。

共通して言えるのは601(仮)号室の方へのクレームでした。

601号室の住民を見たことがなかったAさんは、

「どういう方が住んでいるのですか?」と聞いたそうです。

Aさん同様に他の住民も601号室にどういった方が住んでいるのか知らなかったそうです。

「あのー」と、それまで何も言ってなかった管理会社の方が。

続けて「601号室には、・・・空き部屋になってますけど。1年前くらいから」と。

それなら、601号室からの声と足音は一体・・・

未怪談 51 エレベーターのおっさん

4階建てのオフィスビルで働いているAさん(女性)の話です。

Aさんの職場は3階にあり、その日郵便局に向かうためエレベーターに乗ろうとしたそうです。

その時、エレベーターは4階で止まったままでした。

『エレベーターで行こう』とAさんは下のボタンを押したそうです。

エレベーターが下ってきて乗り込もうとした時、

開きかけたエレベーターのドアからおっさんが見えたそうです。

誰も乗っていないと思っていたしそれが男の人とは思いもしなかったAさんはびっくりしたそうです。

というのも、4階は会員制の女性専用のジムで男の人が降りてくることが無かったからです。

乗っているおっさんは汗だくで身長は低くパンパンに太っており、ヨレヨレのタンクトップに短パン、

サンダルといった言葉は悪いが浮浪者のような恰好だったそうです。

とてもじゃないですが、4階に用事があるようなかんじではありませんでした。

それにエレベーター自体横に二人並べるほどの広さしかありません。

ですが、そのおっさんはど真ん中に立ち両手をエレベーターの壁につけ、

Aさんのことをガン見していたそうです。

得体のしれない怖さを感じAさんはエレベーターに乗るのを躊躇しました。

Aさんは咄嗟に「大丈夫です!」といい乗るのをやめ、逃げるように階段で1階に。

1階でまた鉢合わせするかもしれないと思い、

1階に着くや否やヒールだったにもかかわらず全速力で郵便局に走っていきました。

小一時間経ったくらいで郵便局での用事が終わりビルに戻ってきました。

夏の気温でやられてしまっていたAさんは何も考えずエレベーターのボタンを押しました。

その時、エレベーターは3階で止まったままでした。

エレベーターが1階に降りてきた時に『あっ!』とあのおっさんの事を思い出しました。

エレベーターのドアが開くと、

ど真ん中に立ち両手をエレベーターの壁につけAさんのことをガン見しているおっさんが。

ゾッとしたAさんは慌ててビルから出て人がいる方に。

すぐに後輩に電話し事情を話し事務所内にいる人総出で向いに来てもらったそうです。

その後、男手でそのおっさんの捜索をしたそうですがいなかったそうです。

電話をかけて2,3分もかかっていなかったのですが姿はありませんでした。

それ以来、あのおっさんは見ていないそうです。

単なる不審者だったのか、それともナニカだったのかわかりませんが、

一体あのおっさんは何だったのでしょうか・・・

未怪談 50 繁華街で見かけた奇行・・・

深夜の繁華街に遊びに行ったAさんの話です。

その日は、華金で人がごった返していたそうです。

田舎から出てきたAさんは友達の案内で繁華街をブラブラと目的なしに散策していたそうです。

その時に、相当酔っぱらっているのか両手を広げて左右にフラフラしている男の人とすれ違いました。

映画や漫画でも見たことないような泥酔加減だったそうです。

Aさんは初めてそんな状態の人を見たので、

物珍しく思いすれ違った男を目で追ったそうです。

「本当にこのへんなの~?」や「楽しみ~」、「サービスしてね~」と、

上機嫌に男の人が言っていました。

Aさんは男の人を見ながら友達に

「あの人、相当やばいね」と。

「一瞬さ、あの人の両脇に女の人がいるように見えたんだよね。見間違いだと思うけど。

 なんだかさ・・・あの人、・・・連れていかれてるのかもね」

あまりにも淡々と友達がいうものだから、

「何言ってんだよ」と。

もう一度あの男の人を見ると、

確かに両手を広げて両脇に誰かがいるように見えてしまいAさんはゾッとしたそうです。

友達がそう言うものだから、そう見えてしまったのかもしれません。

男の人は相当酔っているようだったので訳がわからない状態で独り言を言っていたのかもしれません。

そうじゃなければ、あの男の人は本当に1人で歩いていたのでしょうか・・・




未怪談 49 一人で巡回してるのに・・・

老人ホームで夜勤の仕事をしているAさんの話です。

Aさんが働いている老人ホームは比較的他の所より元気な方が利用している施設でした。

夜勤の時間帯は2人で、とくにすることがなくただ決まった時間に巡回するだけで、

後は時間が来るまで待機所にいるだけの仕事でした。

なので、Aさんはゲームをしたり、寝てはいけないのに寝たりと好き勝手やってたそうです

ある日、Aさんは先輩に利用者からクレームが入ったと言われたそうです。

思い当たる事が多すぎて『ヤバい!どうしよう~!』と焦っていると、

先輩が困ったように

「夜中の巡回なんだけど、・・・一人で・・・周ってるよね・・・」と。

夜勤のルールとして待機所には常に一人必ずいることになっていたのです。

「利用者から『毎日夜中に聞こえる足音がうるさい。夜中なんだから複数人で巡回しないで』と

 言われちゃってね。しかも、一人とかじゃなく数人の方に・・・」と、先輩が続けました。

夜中の巡回はもちろん1人で行っているし、

Aさんはたまに巡回自体を『今日はいっか』とまったく巡回すらしないということがあるので、

足音が毎日聞こえるということは考えられない。

それなら利用者の方に聞こえた足音は、一体何だったのでしょう・・・


未怪談 48 ・・・足音だけ?

オフィスビルで働いているAさんの話です。

そのオフィスビルは6階建てで外付けの鉄階段があり、

各階の踊り場が喫煙所のようになっていたそうです。

Aさんは4階で働いていました。

その日、Aさんは帰る前に一服しようと鉄階段の踊り場にいたそうです。

一服していると「カツンッ、カツンッ、カツンッ」と足音が。

下の階から登ってきているように聞こえてきました。

と、同時に今度は上から「カツンッ、カツンッ、カツンッ」と足音が。

上からも下からも聞こえてきたので『うるさいなぁ』と思いながらタバコを吸っていると、

「カッカッカッカッ」と上の方から音が。

Aさんは誰かが足を踏み外して転んだのではと思い、

急いで上の階に駆け上がりましたが誰もいませんでした。

『あれ?』と思いながら自分がいた階に戻ったそうです。

階段を背に景色を見ながら『何かと聞き間違えたのか』と思っていると、

「カンッ、カンッ、カンッ、カンッ」と

駆け上がっている音が聞こえてきました。

その時、Aさんはもう一本タバコを吸おうと火をつけていたそうです。

「カンッ、カンッ、カンッ、・・・カツンッ」とAさんの後ろで足音が止みました。

階段を背にしていたAさんは『えっ!何?』と振り返ろうとした時、

違和感と同時に寒気に襲われたそうです。

なぜなら音がしているのにAさんはまったく気配が感じ取れなかったからです。

その時、『あっ、今振り向いたらダメだ』と咄嗟に思ったそうです。

「・・・カンッ、カンッ、カンッ、カンッ」とまた駆け上がっていく音が。

Aさんはパニックになりながら中に入ったそうです。

音だけしか聞いていないので何だったのかわからなかったそうですが、

あの足音は一体・・・






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