オカルト

未怪談 69 見えている人と見えていない人たち

会社帰りのAさんの話です。

その日、Aさんはいつものように会社から家に帰っていたそうです。

帰り道には昔から空き家になっている場所があるのですが、

その空き家の前で男の子(十代後半くらい)がいたそうです。

男の子は髪の色が赤色で色付き眼鏡とガラが悪い感じでした。

Aさんが学生の時からその場所は空き家だったので、

『近所の悪ガキがたまり場になっているのかな』とAさんは思っていたそうです。

しかし、男の子は空き家には入らずその空き家の門の前で独り言?を言っているようでした。

Aさんがその男の子の真横を通った時です。

その男の子は「ハハッ!それは大変でしたね」といった感じで誰かとしゃべっているようでした。

Aさんは『空き家の中に誰かいるのかな?』と思い、

チラッと空き家の方を見ましたがそこには誰もいませんでした。

『もしかしてハンディキャップがある人なのかな』とAさんは思い帰ったそうです。

次の日、Aさんがいつものように帰っていると、

またあの男の子が空き家の前で「この間、〇〇君にもあったよ」と。

Aさんは『そういう子だ』と思いあまりジロジロ見ずにそっとしておこうと思った時です。

「大丈夫ですか?」とスーツ姿のサラリーマンが男の子に声をかけたそうです。

男の子はポカンとしていましたが、

サラリーマンは「いや、心配になってですね」と。

男の子は「ハァ?えっ、何?」とキレ気味に言いました。

「私にはあなたが一人で話しているように見えるのですが、あなたは誰と話しているのですか?」

とサラリーマンが言うと男の子は困惑したように何もない所とサラリーマンを交互見たそうです。

「いや。えっ。うんん?大丈夫です!」と男の子が突然その場から走りだしたそうです。

当時、Aさんはやっぱりそういうハンディキャップがある人と思ったそうですが、

よくよく思うとあの男の子は『見えていたのでは?』と。

そうであるのならば、あの男の子は一体何としゃべっていたのでしょうか・・・

未怪談 68 覗いてくる子供

コンビニでバイトしているAさんの話です。

バックヤードと店内を行き来するドアには窓(マジックミラー)がついており、

店内からは鏡のようになっているのですが、

バックヤードからは店内の方が見えるようになっているそうです。

Aさんがバックヤードで作業している時、

背後に視線を感じたそうです。

振り向くとそのドアの窓から女の子がこちらを覗いていたそうです。

女の子は窓に顔をつけて笑っていたそうです。

その光景を微笑ましく思ったAさんはスマホで写真を撮ったそうです。

その後すぐに同じシフトでレジにいたBさんにあったことを伝えると、

Bさんは「子供なんて来てないよ。っていうかお客自体来てなかったよ」と。

「そんなはずない。写真撮ったもん」とAさんはスマホをBさんに見せると、

スマホの画面に【データが破損しています】との文字が。

Aさんが見た女の子は一体何だったのでしょうか・・・


未怪談 67 先輩が引っ越したアパート

その日、先輩から「引越しの手伝いをしてくれ」と頼まれたAさんは、

Bさんを連れて先輩の新居であるアパートに向ったそうです。

そのアパートは新しく建てられたばかりで部屋もまだ埋まっていないようで、

あちらこちらに『入居者募集中』とデカデカと垂れ幕がしてありました。

先輩の部屋につき荷解きをしていた時です。

【ドンッ、ドンッ、ドンッ】と上の階や下の階、隣の部屋とあちらこちらから音がしたそうです。

『入居者募集中って書いてる割には、結構入居者がいるのかな?』とAさんは思っていたそうです。

荷解きも落ち着き休憩していると、

Bさんが「このアパート、結構人気なんですね」と。

Aさんも続けて「あっちこっちから荷解きの音が聞こえたね」と。

「えっ!何言ってんの?」と先輩が。

続けて「まだ俺以外誰も入居してないはずだけど」と。

Aさんが、あの時聞いた物音は一体何だったのでしょうか・・・

未怪談 66 見えない何か

世の中いろんな人がいます。

空に向かって怒鳴っている人や

商店街などに置いてある看板などを蹴散らしている人、

歩いていると突然思想などを叫び出す人、

赤ん坊のように人形を抱いて歩いている人、

あげるときりがありませんが、

Aさんもそういう人に遭遇したそうですが、

怖くて不思議なことが起きたそうです。

友人と買い物をしていたAさんは休憩したくて某コーヒーショップに入ったそうです。

Aさんは友人と座って談笑していると、

突然、ニヤニヤし出した友人が「あっちを見て」と小声で言ってきたそうです。

そこには、若い女の人が座っていました。

『アレ?』とAさんは思ったそうです。

女の人は「うん、うん。わかるよ」と頷いていましたが、

女の人が座っている席には女の人以外誰も座っていませんでした。

1人でしゃべっているようでした。

もちろん、イヤホンでしゃべっているのかと思い女の人の耳を見ましたが、

イヤホンはなかったそうです。

Aさんは「そういう人もいるから、そっとしよう」と友人に言い談笑し始めたそうです。

しばらく友人と話していたのですが、女の人も気になっていたので耳を傾けてみると、

「この間〇〇に行ったよ」と女の人の声が。

『〇〇はご飯おいしいよね』と

誰かの声がAさんの頭の中に聞こえてきたというより入ってきたそうです。

Aさんが「えっ!」と驚き女の人を見ると同時に友人も驚いた様子で同じように女の人の方を。

その後、友人がパニック気味に「聞こえた?」と聞いてきたのでAさんが頷いていると、

また同じように女の人と誰かの声が聞こえてきました。

怖くなったAさんたちはその場を去ったそうです。

あとで友人とそのことで話すと、

頭の中に直接声が聞こえてくるということは一緒だったのですが、

その声がAさんは女性のように聞こえていたそうですが、

友人は男性というよりオネエのような声が聞こえていたそうです。

Aさんたちに聞こえた声とは一体何だったのでしょうか・・・

未怪談 65 ベンチに座っているおじいさん

Aさん(大学生)が住んでいるマンションの前には、

大きい公園がありAさんの部屋から公園の全体を見ることができていたそうです。

ある日、Aさんは大学が休みの為、たまっていた洗濯物を干すためにベランダに出たそうです。

その日は天気が良く休日だったため公園の方から子供たちの楽しそうな声が聞こえてきました。

洗濯物を干している時にふと公園を見るとベンチにおじいさんが座っていました。

このおじいさんというのが毎日同じベンチに座っている不思議な人だったそうです。

初めて見た時は平日の午前中毎日のようにゲートボールをしている老人会の一人だと

思っていたのですが、一人だけベンチに座っておりみんなの輪の中に入っていないように感じました。

別の日、雨が降っていたそうで何気なく公園を見てみると、

当然、誰も公園にいないと思ったのですが、

あのベンチにあのおじいさんが座っていました。

傘もささずに。

少しおじいさんの存在が気味悪くなっていたAさんは

近所の仲のいいおばさんやマンション理事長などに聞いてみましたが、

「気味が悪いね、あまり関わらない方がいいよ」や「ちょっと、アレな人かも。」

などと言われたそうです。

他の人たちにも聞いたところ同じようなことを言われたそうですが、

共通して仲のいいおばさんや理事長、皆が「その人は見たことない」とのこと。

ちなみに、そのおじいさんは今も公園にいるそうです。

Aさんが見ているおじいさんはもしかすると・・・
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