2022年06月

未怪談 24 デカくない?

Aさんが高校生の時の話です。

Aさんが下校中、バスの停留場のおばあさんが立っていたそうです。

服装は農作業をしているような恰好でした。

よく見ると立っているのがやっとなのか足が震えており、

杖に全身をあずけて倒れそうな格好で寄りかかっていたそうです。

その姿を見て「大丈夫かよ」とAさんは思ったそうです。

そのおばあさんの後ろをAさんが通りきった時、違和感を感じたそうです。

「デカくない?」

Aさんが後ろを通った時、そのおばあさんの背中が見えたそうです。

Aさんの身長は当時185cmくらいだったそうです。

ですので、大抵なら背中ではなく後頭部もしくはその先の景色が見えるはず。

なのに背中。

ということはAさんよりもデカいことになります。

バス停の方に振り返ると、

おばあさんとこっちを見て笑っていたそうです。

Aさんは怖くなり慌てて逃げたそうです。

単に身長が高いだけのおばあさんだったのかもしれませんが、

そうでなければ、あのおばあちゃんは一体何だったのでしょうか・・・

未怪談 23 手招き

Aさんが小学生の時の話です。

初めて某テーマパークに行ったそうです。

大型連休とあって人が多く、

Aさんは迷子になってしまったそうです。

家族を見つけるためにキョロキョロしていると、

はっきりとではないのですが、

人混みの中から「おいで、おいで」と手招きしているような手が見えたそうです。

「お母さんだ!」と思い、Aさんはその手の方に駆け寄ったそうです。

人混みをかき分けると家族の姿が。

再会し、ひとしきり遊んだ帰りに、

母親に手招の話をしたら、

「私じゃない」と。

そうであればあの手は一体、誰の手だったのでしょうか・・・

未怪談 22 うしろ

風景をスマホで撮ってSNSにアップするのが趣味のAさんの話です。

その日、仕事帰りにふと空を見上げました。

空には丸々しく輝いている満月があったそうです。

AさんはSNSにアップするためにスマホで写真を撮ろうとしたそうです。

ですが、今いる場所が人気の多い所だったので、

通行人の邪魔にならないようないい場所がないか周りをキョロキョロすると、

人一人入れそうなお店とお店の間の狭い通路のような場所があったそうです。

そこに移動し通路を背にスマホを満月に向けました。

背後から冷たい風が吹いてきたそうです。

気持ちが悪い。

そう思い、さっさと撮って帰ろうとしたそうです。

スマホを満月に向け写真を撮ろうとしましたが、

ぼやけたりしてもたついていたそうです。

その時です。

突然画面が暗くなり、

『わかりました』

と、音声アシスタント機能が。

「えっ!」と、

Aさんは困惑してスマホの画面を見ました。

そこには『わかりました』という言葉と、

その上に

『うしろ』

という言葉が。

気味悪いと思い、後ろを向こうとしましたが、

とっさに何だか向いてはいけないと直感し、

急いでその場を去ったそうです。

あの時向いていたら、どうなっていたのでしょうか・・・

未怪談 21 灰色の少年

Aさんが会社帰りに体験した話です。

会社が繁忙期で一か月くらい帰りが遅くなっていました。

時刻は22時をまわった頃です。

Aさんはいつものように帰っていました。

家の近くの公園にさしかかった時です。

公園の方からボールを蹴るような音がしてきました。

Aさんは繁忙期になってから知ったのですが

平日ほぼ毎日その時間に近所に住んでいるであろう二人の少年が、

サッカーの練習をしていました。

「今日もやってるなぁ」

と思いながら公園をチラッと見ると影が

三つ。

「あれ?今日は二人じゃない」

と思いながら公園の中を見るといつもの二人が練習を。

そして、もう一人公園の奥でその二人を見ていました。

Aさんはその少年を見た瞬間、

寒気に襲われたそうです。

Aさん曰く、暗かったのもあるがその子が灰色に見えたそうです。

その日以来、その灰色の少年は見なくなりました。

ただそう見えただけかもしれませんが、

あの少年は一体何だったのでしょうか・・・

未怪談 20 低学年の子たちの挨拶

学童でアルバイトをしていたAさんの話です。

Aさんの学童には週に2回ほど散歩の時間がありました。

散歩といっても近くにある大きな公園まで歩いてそこでしばらく遊び帰るといった感じでした。

何でもないただの散歩何ですが、

一つだけ不思議なことがあったそうです。

それは低学年の子たちが公園に出入りする時に、

「こんにちは!」や「さようなら!」と挨拶するのです。

何もない空間に。

Aさんには、柔道や剣道をしている人のように挨拶して道場に入るような仕草のように見えました。

Aさんは『最近の子たちはできる子ばかりだなぁ』と感心していました。

ある日、一緒にシフト入っていた先輩と話している時に低学年の子たちの話になったそうです。

ふと、Aさんは公園での挨拶の話をしたそうです。

その時に先輩から「気味悪いよね」と。

Aさんは「えっ。挨拶が?」と思い聞き直すと、

「あれね。何人かの高学年の子たちに聞いたら、

『低学年の子たちは公園の入り口のおじさんに言ってるんだよ』って」

Aさんは困惑しました。

公園に来た時におじさんなんていなかったからです。

先輩は

「高学年の子たちには見えないって。低学年の子たちの中の遊びじゃないかな」と。

少し気味が悪くなったAさんはその時はそういうふうに思うようにしたそうです。

ですが、小さい子は見えると聞きますので

もしかすると・・・
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