Aさん(大学生)が住んでいるマンションの前には、

大きい公園がありAさんの部屋から公園の全体を見ることができていたそうです。

ある日、Aさんは大学が休みの為、たまっていた洗濯物を干すためにベランダに出たそうです。

その日は天気が良く休日だったため公園の方から子供たちの楽しそうな声が聞こえてきました。

洗濯物を干している時にふと公園を見るとベンチにおじいさんが座っていました。

このおじいさんというのが毎日同じベンチに座っている不思議な人だったそうです。

初めて見た時は平日の午前中毎日のようにゲートボールをしている老人会の一人だと

思っていたのですが、一人だけベンチに座っておりみんなの輪の中に入っていないように感じました。

別の日、雨が降っていたそうで何気なく公園を見てみると、

当然、誰も公園にいないと思ったのですが、

あのベンチにあのおじいさんが座っていました。

傘もささずに。

少しおじいさんの存在が気味悪くなっていたAさんは

近所の仲のいいおばさんやマンション理事長などに聞いてみましたが、

「気味が悪いね、あまり関わらない方がいいよ」や「ちょっと、アレな人かも。」

などと言われたそうです。

他の人たちにも聞いたところ同じようなことを言われたそうですが、

共通して仲のいいおばさんや理事長、皆が「その人は見たことない」とのこと。

ちなみに、そのおじいさんは今も公園にいるそうです。

Aさんが見ているおじいさんはもしかすると・・・