Aさんが市で運営している科学館で働いていた時の話です。

夏休みになるとAさんが働いている科学館では、

テレビに出ているような有名な科学者を招いて実験ショーや、

芸能人と一緒に自由研究をするといったイベントを、

毎日のように行っていたそうです。

その日はプラネタリウムで当時やっていた戦隊モノとのコラボで天体観測ショーがあり、

子どもをつれた家族が多かったそうです。

あまりにも人気で長い行列ができてしまい、

Aさんはその天体観測ショーの誘導係の手伝いに向かっていた時です。

プラネタリウムはその科学館の屋上にあり、エレベーターに乗って向かっていました。

途中、母親と小学生くらいの【 5人 】の子供たちが乗ってきました。

Aさんは子供たちを見て『気合入っているなぁ』と思いました。

なぜかというと乗ってきた5人の服の色が赤、青、黄、緑、桃と戦隊モノの色だったからです。

Aさんはエレベーターの一番前にあるボタンの近くに立っていました。

Aさんの後ろの方には、母親と緑色の子と青色の子、桃色の子、黄色の子が。

そしてAさんの真横には赤色の子がいたそうです。

そのエレベーターは横長のエレベーターの構造になっているので、

乗ってきた親子全員が十分後ろの方に乗ることができたそうです。

なのに赤色の子はAさんの真横に、

それもAさんを見たまま直立して動かないので、

少し気になったそうです。

屋上に着きAさんは”開”のボタンを押し、

「どうぞ」と、その親子に言いました。

母親と桃色の子が「ありがとうございます」と降りていきました。

隣にいる赤色の子はまだAさんを見ていました。

その時、「〇〇君早く来て」と先ほど降りた母親が。

その声を聞いたのか赤色の子がAさんに一礼して走っていきました。

Aさんはその時、『あれ?』と思ったそうです。

『残りの子たちは?』そう思い後ろを振り向くと、

そこには、誰もいませんでした。

Aさんは『確かに乗ってきたとき子どもは5人だったはず』、

『赤色の子に気がいってて気づかなかったのかな?』と混乱していると、

「Aさん助っ人で来てくれたの?」と同僚の声が。

Aさんは起こったことを同僚に言いましたが、

「変なこと言わないでよ」と相手にされなかったそうです。

あの3人の子どもは何だったのでしょうか・・・