Aさんが小学生の時の話です。

Aさんは仲のいい12,3人のグループでよく遊んでいたそうです。

そのグループはリーダー格の子がおらず優柔不断な性格の子や引っ込み思案の子が多かったそうです。

なので、いつも即決することができず、

「今日は野球をするのか?それともサッカーをするのか?みんな何がしたい?」と。

みんな「うーん」と考え、

ワンクッションおいて、各々「どうしようか?」と。

こんな調子なので、遊ぶ時間が少なくなってしまっていたそうです。

ですが、いつからか、

みんながいつものように「うーん」と考えていると、

「今日は人数多いから野球」とか「雨降りそうだから体育館でバスケしようぜ」などと、

誰かが意見を言うようになったそうです。

当然、優柔不断なみんなはその意見を聞き、

「そうしよう」や「賛成」と言って遊んでいました。

ある日、いつものように何をするか相談していると、

「今日は野球しようぜ」と声が。

Aさんはふと誰がいつも意見出しているのだろうと思い、

「今誰が言った?」と、みんなに聞きました。

その日、12人いたそうですが、12人みんな違うとのこと。

なんだか気味が悪くなり、その日はそのまま逃げるように解散したそうです。

その日以来、その声が聞こえることがなく、

また何をするか決められなくなってしまったそうです。

今となっては誰が言っていたのかわからなくなりましたが、

ひょっとすると普段意見を言わない子が頑張って意見を言っていたのかもしれません。

そうでなければ、もしかすると・・・