学童でアルバイトをしていたAさんの話です。

Aさんの学童には週に2回ほど散歩の時間がありました。

散歩といっても近くにある大きな公園まで歩いてそこでしばらく遊び帰るといった感じでした。

何でもないただの散歩何ですが、

一つだけ不思議なことがあったそうです。

それは低学年の子たちが公園に出入りする時に、

「こんにちは!」や「さようなら!」と挨拶するのです。

何もない空間に。

Aさんには、柔道や剣道をしている人のように挨拶して道場に入るような仕草のように見えました。

Aさんは『最近の子たちはできる子ばかりだなぁ』と感心していました。

ある日、一緒にシフト入っていた先輩と話している時に低学年の子たちの話になったそうです。

ふと、Aさんは公園での挨拶の話をしたそうです。

その時に先輩から「気味悪いよね」と。

Aさんは「えっ。挨拶が?」と思い聞き直すと、

「あれね。何人かの高学年の子たちに聞いたら、

『低学年の子たちは公園の入り口のおじさんに言ってるんだよ』って」

Aさんは困惑しました。

公園に来た時におじさんなんていなかったからです。

先輩は

「高学年の子たちには見えないって。低学年の子たちの中の遊びじゃないかな」と。

少し気味が悪くなったAさんはその時はそういうふうに思うようにしたそうです。

ですが、小さい子は見えると聞きますので

もしかすると・・・