未怪談 40 神出鬼没のぬいぐるみ

学童のアルバイトをしていたAさんの話です。

Aさんがアルバイトしている学童にはある不思議な話がありました。

それは神出鬼没に現れる謎のぬいぐるみがあるという話です。

ある日、児童が帰った後の片付けをしている時、

Aさんは見慣れないぬいぐるみを見つけたそうです。

それはモコモコとしてて抱きしめたくなるような手触りで、

見たことない何かのキャラクターのぬいぐるみだったそうです。

当時、物品の管理を任されていたAさんはこのぬいぐるみを見たことがありませんでした。

『児童の忘れ物かな?』と思ったAさんは、

ベテランの職員にそのことを報告し、そのぬいぐるみを見せたそうです。

その職員は「えっ、あっ、えっ!」と驚いていたそうです。

あまりのテンパりように他の職員も集まってきて

「これがあの・・・」や「初めて見た」などの声が。

その後、職員からAさんは「これがあの話のぬいぐるみ」と聞かされ驚いたそうです。

この日、ぬいぐるみを職員たちが使っている机の上に置いて帰ったそうです。

次の日、Aさんが出社するとそのぬいぐるみが無くなったと、

職員たちが騒然としていたそうです。

それ以降、Aさんはそのぬいぐるみを見ることがなかったそうです。

児童が入ってきて持っていったのだろうと言われればそうかもしれないのですが、

Aさん的には「あのぬいぐるみには不思議な力があるのでは」と・・・

未怪談 39 〇神じゃないの?

Aさんが大学生の時の話です。

大学生のAさんは実家暮らしだったのですが、

両親がまったく干渉してこないので不規則な生活を送っていたようで、

朝と昼は大学、夜は遊びやバイトで、帰りは朝、そんな生活を送っていたようです。

その日、Aさんは友達と遊んでいたそうで帰りが5時ぐらいになったそうです。

眠気に襲われフラフラになりながら家に帰っていた時、

自分の家の隣の家の玄関に黒いスーツを着た50代くらいの男の人が立っていたそうです。

男の人は生気がなく無表情でした。

Aさんの家の近くでは結構迷惑な宗教勧誘の方が頻繁にうろついていたそうで、

この男もそうだろうと思い『こんな朝早くに何やってんだろう?』と呆れながら家に入り、

夕方まで寝たそうです。

夕方に起きたAさんは自分の部屋のカーテンを開け外を見ると、

隣の家の玄関にまた誰かが立っていました。

朝とは違い、紺色のスーツを着た20代くらい女の人でその家から出てきたのか、

玄関に背を向けて立っていたそうです。

女の人はその場に突っ立ったまま前を向いて微動だに。

そして、口角だけあげているようなわざとらしい笑みを浮かべていたそうです。

『もしかすると、朝の男とグルなのでは』と思ったAさんは

母親に朝の男の人の事と隣の家の女の人の事を伝えました。

母親は窓から隣を覗いたのですが女の人はいなかったそうです。

次の日、母親から隣の家のご主人が大事故にあったと聞きました。

あまり接点がなかったのと昨日の事を完全に忘れていたAさんは、

「ふーん」としか思わなかったそうです。

一年後、Aさんは車を買うためにアルバイトに力を入れていたそうです。

その日も5時くらいにアルバイトをしているコンビニから帰っていると、

ある家の前にどこかで見たことがある男の人が立っていました。

ある家とはAさんがアルバイトしているコンビニによく来る高齢のクレーマーの家でした。

Aさんは男の人をどこで見たか思い出せなかったそうでモヤモヤしながら帰ったそうです。

夕方、コンビニから『シフトに穴が開いたので入ってくれないか』と連絡が。

コンビニに向かっているとクレーマーの家の玄関の前に女の人が背を向けて立っていました。

女の人は口角だけあげているようなわざとらしい笑みを浮かべていました。

その時、一年前の事を思い出したそうです。

『もしかして朝の男とこの女、一年前の・・・』と思いながらコンビニに。

二日後、シフトに入っていたAさんは店長から

「クレーマーのばあさん、事故に巻き込まれて病院にいるらしいぞ」と。

当時Aさんはそのことを聞き

『あの二人は宗教勧誘ではなくもしかすると〇神では・・・』と思っていたそうです。

今振り返ると

『誰も〇んでないから〇神ではないだろう。ただの偶然であの二人はアレなんだろう』と、

Aさんは結論づけているそうです。

未怪談 38 とあるファイル

友達数人とキャンプに行った時の話です。

その日、Aさんは仕事の関係で遅れて山間部にあるキャンプ場に向かっていたそうです。

詳しい場所がわからなかったAさんは友人に連絡したそうです。

友人の話ではそのまま車で来ることはできず、

車は山の登り口にある駐車場に停めて歩いてキャンプ場に来てくれと言われました。

友人に言われた通りAさんは駐車場に停めて歩いてキャンプ場に。

駐車場からキャンプ場がある山間部まで約1km。

ヘロヘロになりながら登っていると、

途中に小さい祠があったそうです。

その祠の近くに分厚いファイルが。

Aさんはそのファイルを拾ったそうです。

ファイルは動物にかじられたのかボロボロで、

黒いインクのようなものがまかれていて、

ススだらけで燃やされているような感じだったそうです。

興味本位でそのファイルを読もうと開きましたが、

雨などにさらされていたせいで状態が悪く、

ページをめくるとボロボロと崩れていきました。

数ページめくるとところどころ滲んではいるが、

かろうじて読めるところを見つけたそうです。

読んでみるとこのファイルを拾った小さな祠の写真や、

見たことのない動物の絵や日付、数値などが、

書かれてあり何かの報告書のようでした。

ところどころ滲んだり燃えていたりで、

一体なんの報告書かわからなかったそうですが、

一番最後に書いてあった文字を見て、Aさんはゾッとしたそうです。

『これら〇✕△▢(滲んで見えない)際は、どんな〇✕△▢(滲んで見えない)逃げろ』と。

何だか怖くなったAさんはファイルをもとにあった場所に置いて足早にその場を後にしたそうです。

キャンプ場につきみんなにこのことを話したそうです。

みんなはおもしろがりそのファイルを見に行きました。

Aさんは登ってきたばかりで疲れていたのと、

あのファイルの何だかいいようのない怖さがあり行きませんでした。

ニ、三十分後、友人たちが帰ってきて

「あれは作りもんか、何かのイタズラだろう」と友人が。

キャンプが終わるまで、誰もあのファイルのことを口にすることはありませんでした。

手の込んだ創作物なのか、それとも何かのイタズラ目的で置かれたものなのかわかりませんが、

ゾッとする出来事だったそうです。
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