未怪談 49 一人で巡回してるのに・・・

老人ホームで夜勤の仕事をしているAさんの話です。

Aさんが働いている老人ホームは比較的他の所より元気な方が利用している施設でした。

夜勤の時間帯は2人で、とくにすることがなくただ決まった時間に巡回するだけで、

後は時間が来るまで待機所にいるだけの仕事でした。

なので、Aさんはゲームをしたり、寝てはいけないのに寝たりと好き勝手やってたそうです

ある日、Aさんは先輩に利用者からクレームが入ったと言われたそうです。

思い当たる事が多すぎて『ヤバい!どうしよう~!』と焦っていると、

先輩が困ったように

「夜中の巡回なんだけど、・・・一人で・・・周ってるよね・・・」と。

夜勤のルールとして待機所には常に一人必ずいることになっていたのです。

「利用者から『毎日夜中に聞こえる足音がうるさい。夜中なんだから複数人で巡回しないで』と

 言われちゃってね。しかも、一人とかじゃなく数人の方に・・・」と、先輩が続けました。

夜中の巡回はもちろん1人で行っているし、

Aさんはたまに巡回自体を『今日はいっか』とまったく巡回すらしないということがあるので、

足音が毎日聞こえるということは考えられない。

それなら利用者の方に聞こえた足音は、一体何だったのでしょう・・・


未怪談 48 ・・・足音だけ?

オフィスビルで働いているAさんの話です。

そのオフィスビルは6階建てで外付けの鉄階段があり、

各階の踊り場が喫煙所のようになっていたそうです。

Aさんは4階で働いていました。

その日、Aさんは帰る前に一服しようと鉄階段の踊り場にいたそうです。

一服していると「カツンッ、カツンッ、カツンッ」と足音が。

下の階から登ってきているように聞こえてきました。

と、同時に今度は上から「カツンッ、カツンッ、カツンッ」と足音が。

上からも下からも聞こえてきたので『うるさいなぁ』と思いながらタバコを吸っていると、

「カッカッカッカッ」と上の方から音が。

Aさんは誰かが足を踏み外して転んだのではと思い、

急いで上の階に駆け上がりましたが誰もいませんでした。

『あれ?』と思いながら自分がいた階に戻ったそうです。

階段を背に景色を見ながら『何かと聞き間違えたのか』と思っていると、

「カンッ、カンッ、カンッ、カンッ」と

駆け上がっている音が聞こえてきました。

その時、Aさんはもう一本タバコを吸おうと火をつけていたそうです。

「カンッ、カンッ、カンッ、・・・カツンッ」とAさんの後ろで足音が止みました。

階段を背にしていたAさんは『えっ!何?』と振り返ろうとした時、

違和感と同時に寒気に襲われたそうです。

なぜなら音がしているのにAさんはまったく気配が感じ取れなかったからです。

その時、『あっ、今振り向いたらダメだ』と咄嗟に思ったそうです。

「・・・カンッ、カンッ、カンッ、カンッ」とまた駆け上がっていく音が。

Aさんはパニックになりながら中に入ったそうです。

音だけしか聞いていないので何だったのかわからなかったそうですが、

あの足音は一体・・・






未怪談 47 一緒に気がついた

Aさんがエレベーターに乗っていた時の話です。

大型商業施設のスーパーに買い物に来たAさんは、

買い物が終わりエレベーターに乗ったそうです。

そのエレベーターにはAさんともう一人女の人が乗り込んだそうです。

その商業施設は9階建てでAさんは9階に車を停めていたので9階を、

一緒に乗り込んだ女の人は5階を押したそうです。

Aさんとその女の人は横に並んで乗っていたそうです。

エレベーターが昇り始めた時、

Aさんと女の人の後ろで「キャッ、ハハ」と子供が笑っているような声が聞こえてきました。

最初は何かの聞き間違いだろうとAさんは反応しなかったのですが、

また「キャッ、ハハ」と今度はハッキリと声が。

『えっ!聞き間違いじゃない!』と思い、

振り返るとそこには誰もいませんでした。

『もしかして私だけに子供の笑い声が聞こえているのかな?』と思い、

隣にいる女の人を見てみると女の人も驚いた顔で振り返っていました。

『私だけじゃない!ってことは・・・』と思っていると、

チーンとエレベーターのドアが開きました。

女の人は足早にエレベーターから出ていきました。

Aさんも降りるところではありませんでしたが、

一人になりたくなかったので降りたそうです。

同時にAさんと女の人が反応したということは、

あのエレベーターにはもしかすると・・・
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