未怪談 13 相槌

その日、Aさんは数人程で行う定例会議に参加していました。

その定例会議でAさんは報告書を読んでいました。

「うん。うん」

と誰かが相づちを打っていました。


いつもなら反応もなくお通夜みたいにシーンとしていましたが、

その日は相槌があったおかげで読みやすかったそうです。

読んでいる最中ザワザワしていましたが、

相槌のおかげで読みやすかったのでAさんは気にせず一気に読んだそうです。

読み終えて顔を上げると、会議に出ていたみんなの顔が困惑していました。

Aさんはわかりにくかったのかと思い、

「すいません。わかりにくかったですか?」

と尋ねました。

その時、Aさんはあることに気が付きました。

会議に出ているみんながマスクを外していたのです。

みんな各々の口元が見えるように。

そのうちの一人がぎょっとした顔で

「違う。君が資料を読んでいる時、相槌が聞こえたんだけど・・・。

 誰もしてないんだよ」

他の人たちも同意しているように首を縦に振っていました。

それなら一体、誰が相槌を打っていたのでしょうか・・・

未怪談 12 助手席の男

Aさんが大学生の時,ゼミの新歓でバーベキューをしたそうです。

バーべキューの準備している時に、

「A、お前俺の車知ってるよな。

 車の中に飲み物が入っているクーラーボックスがあるから取ってきてくれよ」

と、先輩に言われたのでカギを受け取って近くにいた友人と二人で車に向かいました。

先輩の車に着き、

「先輩良い車に乗ってんだなぁ」

と、一緒に行った友人がそう言いながら先輩の車を品定めするように一周していました。

Aさんは先輩の車の後ろのドアのカギを開けようとした時、

「あっ。すいません!」

と友人の声が聞こえました。

えっ、と思っていると友人がAさんが駆け寄ってきました。

「車違うぞ」

と、友人がAさんに言いましたが、Aさんは

「いやいや、これこれ」

Aさんは先輩の車に何回か乗ってことがあったので車種やナンバーを覚えていました。

それに駐車場に黄色の車はこの一台だけでした。

友人に何があったか聞いてみると、

友人が車を一周した後フロントガラスを見ると

助手席に男の人がいて友人を睨んでいたそうです。

友人の話を聞き、Aさんは助手席をのぞいたそうです。

が、男なんていませんでした。

それにドアの鍵はかかったままでした。

友人が見た男は一体何だったのでしょうか・・・

未怪談 11 威嚇

Aさんは猫を飼っていました。

その日の深夜、猫は寝ているAさんの顔にトントンと触れてきたそうです。

Aさんは

「やめて」と猫を振り払いましたが何度も触れてきたそうです。

起しているように思えたので、

Aさんが起きると猫は窓の方を見ていました。

「何かいるの?」

と言いかけた時。

突然、猫がAさんを守るように前に入り、

窓に向かって『フギャァァ!』と、

今まで聞いたことない声で威嚇していました。


ただことではないと思い、慌てて電気をつけました。

猫は窓に耳を伏せて毛を逆立て臨戦態勢。

窓の向こうには何もいなかったです。

数分後、猫は何もなかったようにその場を立ち去りました。

Aさん曰く、あの時は結構怖かったそうです。


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